GoでNature Remo APIのSDKとCLIをつくっている

Icon

70_10

はじめに

今年の始めにNature Remoを購入しました。
Google Home(+IFTTT)と連携しています。いつも「OK, Google、テレビつけて」と、声でテレビを操作しています。

Google Home との連携はとても便利ですが、例えば「テレビつけて」という指示に対しては「テレビの電源ボタンの信号を発信する」という 1 つの処理しかできません。
1 つの入力に対して行える処理は 1 つとなっています。
「テレビをつけて」という言葉に対して「電源ボタンの信号発信+ 8 チャンネルの信号発信」といった 2 つの処理を行おうとすると自分で API を制御する必要があります。

Nature Remo は API が公開されています。API を使えば電源ボタン+ 8 チャンネルといった複数処理も可能になります。
(IFTTT と連携する、2 つの信号を発信する API を独自で用意する必要はありますが)

現在、Nature Remo API の SDK と CLI を Go で実装しています。
今回は、その SDK と CLI について書きます。

Nature Remo の API について

Nature Remo はAPI が公開されています
Nature Remo のサイトで発行されるアクセストークンをリクエストヘッダのAuthorizationに設定することで API を利用できます。

» curl -H "Authorization: Bearer <アクセストークン>" "https://api.nature.global/1/users/me"

開発中の SDK と CLI

現在、Go で SDK と CLI を実装しています。

CLI を使う

インストール

» go get -u github.com/70-10/nature-remo-go/cmd/nature-remo

アクセストークンの設定

config ファイルにアクセストークンを設定します。 ~/.config/nature-remo/config.tomlに作成されます。

token = “**************************”

config ファイルは、サブコマンドのconfigから設定できます。

» nature-remo config

デバイス情報を確認する

サブコマンドのdevicesで、登録している Nature Remo のデバイス情報が取得できます。

» nature-remo devices
ID               : ********-****-****-****-************
Name             : デバイス名
temperature      : 25
humidity         : 50
Firmware Version : Remo/1.0.62-gabbf5bd
Created At       : 2018-01-01 00:00:00

登録している家電を確認する

サブコマンドのappliancesで、登録している家電の ID と名前の一覧を取得できます。

» nature-remo appliances
********-****-****-****-************ ライト
********-****-****-****-************ テレビ
********-****-****-****-************ エアコン

家電のシグナルを確認する

サブコマンドのsignalsで、家電ごとに登録しているシグナル(リモコンボタンの信号)の一覧を取得できます。

nature-remo signals -id <家電のID>
********-****-****-****-************ 電源
********-****-****-****-************ 消音
********-****-****-****-************ 入力切替

シグナルを実行する

実際に家電の操作するには、サブコマンドのsendを実行します。

» nature-remo send -id <シグナルのID>
Send <シグナルのID>

おわりに

Nature Remo に用意されている API の SDK と CLI を開発中です。
使いたかったシグナルの実行はできるようになったので、SDK と Serverless Framework を使って IFTTT 用 API を実装したいです。
実装はまだまだ途中段階で機能追加・修正していく必要がありそうです。

ToDo リスト

  • サブコマンドのsendで設定する ID はオプション引数じゃなく、nature-remo send <シグナルのID>という形式にする
  • 複数のシグナル ID を渡して、複数実行できるようにする
  • 用意されている API すべてを実装する
    • まだ 20 エンドポイントあるうちの 5 エンドポイントしか実装できていません