結論:コンポーネントテストは Vitest が最適解(個人的見解)
Vitestが良い。 イメージとしては Vite + Jest。テストは Jest ライクに書けて、コンポーネントテストもできるようになった感じ。
Vitest だと Lit のコンポーネントテストがここまで簡単に書けてしまう。 StackBlitz でオンライン実行する
ただ、まだ v1 にも達していないので今後の動向を注視していきたい。
結論にいたるまで:Lit のテスト方法の調査変遷
Web Test Runner を調べる
最近プロダクトで Lit を使っていて、コンポーネントテストをどうやってやるかに悩んでいた。
まず、Lit が推している、Web Test Runnerを試した。
試しているうちに、どうにも @customElement
をうまく処理できないことが判明。
Web Test Runner の Example リポジトリを見ると、わざわざ別ファイルからwindow.customElements.define
を呼び出している。何かしらの問題を抱えているように見える。@customElement
を多様しているプロダクトだったので、これはかなり致命的だった。
次に、Lit の Starter Kit リポジトリのテストを参考にしてみた。
Web Test Runner でテストするための設定項目が多すぎて途中で挫折。
そんなこんなで、Web Test Runner は見送った。
Jest を調べる
Web Test Runner を諦めたあとは、Jest で実現できないか調べた。
TypeScript で書いているので ts-jest を使うのはもちろんだけど、babel-jest まで導入しないといけなかった。
(GitHub での Issueを参照)
しかもこの方法を取ったけれども、結局 Shadow DOM がちゃんとレンダリングされなくて詰むという状態になって心が折れた。
コンポーネントテストが導入された Cypress,Playwright を調べる
最近、E2E テストフレームワークがコンポーネントテストをサポートするようになってきた。
Cypress と Playwright がサポートし始めている。どちらもまだ Preview 版な状態。
これで Lit(Web Components)もできるかと思ったけれど、現在サポートしているのは React/Vue などの有名所のみ。
Lit はもう少し待つ必要がありそうだとわかったところで調査終了。
Vitest に出会う
Vite を調べているときに Vitest を見つけた。
Examplesを眺めていると、なんと Lit がある!
コードを見ると、vite.config.ts
を設定するだけのシンプルさ。
アサーションやモックも Jest ライクに書けるから、すでに Jest を導入しているプロダクトでも学習コストが低い。
ということで、Vitest を導入することに決めた。